第2回
成功の要諦

さまざまな困難に遭遇したとき、人は原理原則に立ち戻ることで正解に近づくことができます。
または、先人の言葉を参考にすることで事態を打開できることがあります。
そこで私がこれまで先輩に教わり、あるいは体験したり、書籍から学んだことをお伝えさせていただきたいと思います。

其の1

成功の要諦

 「会社は、革新とともに成長し、革新のエネルギーがなくなったときに停滞期に入る」と言われています。伝統は革新の連続の中で引き継がれていくものであり、革新とは大きな志とあくなき情熱によって成し遂げられるものです。 
 そして、成功の要諦は、成功するまでし続けることです。 
環境の厳しい中、革新を進めることは大変勇気がいります。しかしながら、苦しい中でがんばって前に進むことが自身の血となり、肉となり、力になり、会社の実行力を強くすることになります。

其の2

戦略は健全な常識による判断である 

 戦略というと難しく聞こえますが、健全な常識に基づいて判断していけばよいのです。その積み重ねが戦略です。戦略には奇手・妙手・僥倖(ぎょうこう)はありません。
 健全なというのは公平性、公正性、客観性を持つということです。思いこみはいけません。また、健全なというのは、多くの経験によって、さらに鍛えられ、高められていくものなのです。 

公益社団法人 日本マーケティング協会
会長 藤重貞慶